「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由-フェルミのパラドックス」。思考法を論理を鍛える本。

スティーヴン・ウェッブ「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由-フェルミのパラドックス」 青土社、松浦俊輔訳、2004年を読む。宇宙人の存在をネタに、論理を追求することを教える本。自由な精神の見本となっている。

本書は単なる宇宙人を探す本ではない。宇宙論・物理学の本というより、論理というものはどういうものかを具体的な見本で示した本と言えるだろう。宇宙人が存在するという理論を、論理的のどのように構成していくか。物理学の狭い世界にとどまらず、生物学から哲学まで見渡している。広い分野に論点をめぐらし、もれのない論理構成を築こうとしている。

論理を大事にするに人にはぜひ本書を読んでもらいたい。

以下は私的感想。

1.「宇宙人=ハンガリー人」説が私は一番好きだ。ノイマンやウイグナーを宇宙人と呼ばずしてだれが宇宙人になるか。カルマンも然り。

2.ウェッブ本人の、「エラトステネスの篩」論法は、あきらかな数学的な誤り。「最大の素数は存在しない」という有名な定理をウェッブは知らないのだろうか。宇宙天体の数の最大値が定義できない状況では、「エラトステネスの篩」は適用できない。

ともあれ、楽しみながら本書を読むことが出来た。論理を通すということの具体例がここにあるのだから、この論理に負けないようにしなけらばならない。

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