湯川秀樹ほか「場の理論のはなし」を読む。ちょっと古いんじゃない。誰が読むのか。罪作り。カタリに近い。

湯川秀樹、鈴木坦、江沢洋「場の理論のはなし 音の場から電磁場まで 」日本評論社、2010年を読む。物理の教科書も古さに埋もれていくものがあるのです。この本もその一つです。いまさら、出版するほどのことはないでしょう。

著者名が3名連記されているが、湯川は全く執筆していない。江沢がほとんどを書き直しているものと見られる。原著は1949年らしく、その時代の雰囲気そのものも教科書。頭をふるくしなくては文章についていけない。

物理学といえども時代とともに変化する。1949年当時は非線形現象はまったく物理学の範疇外だった。電磁気学の取り扱い方も泥臭い。今から見ると、エレガンスとスマートさに欠ける。

それをいまさら復刻する意義は何か。湯川の名前さえついていれば再刊する意味があるのか。しかも実施的に、湯川はこの本を全然書いていない。江沢がほとんど書いている。カタリではないのか。

高校生に読ませようとしている。今の受験参考書は、この本よりよほど分かりやすい。時間の大切な受験生がこの本を読むメリットはない。罪作りな本だ。

やはり、物理学の本は、現代人が、現代の問題意識を持って、現代の言葉で書くべきだ。本書は落第である。

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