ギリシャ語(59) ギリシャ語とラテン語(13)

命令法

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命令法は既述のように,もっとも端的に話し手の主観をあらわすものである。ギリシア語では,広く使われるのは現在語幹とアオリスト語幹にもとづく2種類の命令形で,単・複・両数の2人称と3人称に独自の人称語尾をもっている。
ラテン語も2種類の命令形をもっている。それは能動・受動態の2人称・現在(単・複数)と2・3人称・未来(単・複数)である。
命令は未来のことにきまっているのに,未来の命令形をもうけているというのは,一見矛盾しているように思われるが,実際にはそれほど特別なことではない。
「汝自身を知れ」。この型のアオリストの命令形に特有の語尾。
上のギリシア語の文は神話で知られるデノレポイのアポロン神殿
に刻まれた有名な言葉である。この命令の対象は当時のギリシア人はもとより,今目の我々をふくめて,この文のすべての読者であり,アポロン神が命令者である。ラテン語ならば「自身」となろう。この2人称の命令は明快であるが,3人称の場合にはその主語はさまざまである。

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