テーマ:科学

「アメリカ版大学生物学の教科書 1 細胞生物学」を読む。細胞についての基礎情報が豊富。

「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学」講談社ブルーバックス 2010年を読む。細胞学に関する基本的な情報が満載。とてもよくできている本。 細胞膜の機能、ATP,光合成等々の細胞レベルの生物学の基本的な情報を得るのに最適な啓蒙書。よく書けている。図表もカラーで分かりやすい。アメリカ大学教育の底力をみせつけ…
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平川秀幸「科学は誰のものか」を読む。高校生向きの科学技術ガバナンス論の入門書。

平川秀幸「科学は誰のものか-社会の側から問い直す」NHK出版生活人新書、2010年を読む。素直な高校生向けに書かれた科学技術社会論の入門書である。 一般に科学哲学の本は、その深い歴史と蓄積の上にたち、さらに隣接分野からの刺激もあって、論点が広範囲にわたり、そして論議が深く、論理的である。それを考えると、本書は、大学生の卒業論文(ま…
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海の波の不思議。流体力学のお勉強。(その26)

波を考えると普通は波動方程式が目に浮かぶ。しかし、表面波はちがう。渦のない流れ(波)はポテンシャル方程式となる。 深い海の波を考えよう。浮き袋につかまって、波の上に乗っていると、自分の運動が円運動をしているのが実感できる。表面は円運動をしているのだ。これは、1802年にチェコスロバキアの F. J. von Gerstner が発…
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衝撃波(ショック・ウエーブ)の誤解。流体力学のお勉強。(その23)

ウエブの質問サイトをみていたら、衝撃波(ショック・ウエーブ)の説明についてトンチンカンな解答にベスト・アンサーのハンコが押されていた。正そう。 1.衝撃波の生成と音波は、第一義的には、関係がない。マッハ・コーンの説明から、これが衝撃波です、というのは誤りである。 2.高速道路の渋滞を考えよう。渋滞の車列の最後尾は衝撃波(の波…
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NHKクローズアップ現代「ノーベル賞・2人に聞く」(10月13日)はひどい番組だった

NHKクローズアップ現代、10月13日放送「日本よ 大志を抱け ~ノーベル賞・2人に聞く~」はあらゆる意味でひどい番組だった。問題点を指摘しよう。 1.聴取者はノーベル賞受賞者の生の声をしっかり聞きたい。それなのに、30分番組で受賞者にしゃべらせたのは、2~3分のみ。他の時間は、NHKの勝手な駄弁。聴取者を馬鹿にしているし、そもそ…
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ノーベル賞受賞番組に見る日本のメディアの実力

昨夕、ノーベル賞を日本人が受賞すると聞いて、日本のメディアが大騒ぎしたことだろう。それもダークホースで、準備をしていなかった。 そこで顕れたのが、日本のメディアの実力。 1.本人を捕まえてインタビューをすることはともかく、受賞者の功績を解説する人を探す能力が全く無いことが明らかになった。 この手の記事は、局内に解説でき…
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ノーベル化学賞根岸英一博士のコメント

英語が聞き取りにくいのですが、アメリカの新聞によると、以下のように言っているそうです。 “There have been some people who have been mumbling about that, and I began thinking of this and that.” ノーベル賞が来るかもしれないと…
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ノーベル化学賞の受賞おめでとうございます。根岸英一氏と鈴木章氏。

ノーベル化学賞が根岸英一氏と鈴木章氏に授与される。目出度い。うれしい。感激である。 1.化学賞。これを予想していたひとはいるのだろうか。 2.日本人は化学賞に適しているのだろうか。(日本人の仕事のやり方が、化学に向いているのだろうか。) 3.日本社会(その分野の専門家ではなく)は化学という学問を正当に評価しているのだろ…
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地震予知はどうなったのか。最近聞かないが。

地震予知、地震予知とさわいでいた時代があった。最近、地震予知といわなくなったが、どうしたのだろうか。 東海地震は予知可能だったのではないか。責任者!前へ出てきて説明しろ!投入した税金の落とし前をはっきりさせろ。地震予知連絡会を事業仕分にかけろ。 核融合発電、第五世代コンピュータ、等々とわれわれはだまされてきた。(本当は、そも…
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IPCC は誰が見ても問題だらけ。見かねて、IAC が文句をつけた。冷静にデータを読もう。

Intergovernmental Panel onClimate Change なる組織が「学問」を牛耳っている現状を見ただけで、これはマフィア以外の何者でもない(もちろん、「学問」をやっているわけではない)、とミエミエだったが、それを見かねて、InterAcademy Council なる団体が、IPCC に文句をつけた: …
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須藤靖「もうひとつの一般相対論入門」を読む。これを入門と呼ぶにはちょっとキツイです。

須藤靖「もうひとつの一般相対論入門」 日本評論社、2010年を読む。同じ著者による「一般相対論入門」2005年がおなじ出版社から出ていて、本書は続編の位置づけにあるのだろう。「入門」を読まずして、「もうひとつ」をよむには、チト、きつい。 「入門」はずいぶん薄い本だった。基礎的な計算は、問題として出題されていて、その丁寧な解答が巻末…
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「理科年表」は自由研究の宝庫。ネタがいっぱい。たのしさいっぱい。

国立天文台編「理科年表」丸善、\1,470をご存知ですか。天文、気象ばかりか、生物、環境問題等のいろいろなデータが載っています。統計面からこの世界を理解したいのなら、それはそれは宝の山です。 自由研究のテーマの例を見ましょう。 1.太陽の黒点相対数とあなたの住んでいるところの気温の関係のグラフを書いてみましょう。相関がありま…
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ホメオパシーに関する学術会議会長談話を読み、武谷三男を思い出す。

ホメオパシーに関する学術会議会長金澤一郎氏が談話を発表した。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d8.pdf 論理が弱い。もうすこし哲学のしっかりした文章がかけないものか。 武谷三男(タケミツで通っている)は、、「技術とは人間実践(生産的実践)における客観的法則…
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長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」語録(5)「真理」は存在しない。

(つづき) p124 さて、理論に拠って自然を認識する。これはいい。大賛成です。そのとき、出来のいい理論と出来の悪い理論がある。間違うこともある。それから理論には適用限界がある。そてに、自然をよりよく認識する、したい、これは人々がやっていることです。しかし「理論に拠って自然の真理を認識する」というのには賛成できません。真理という…
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村上陽一郎「人間にとって科学とは何か」を読む。村上センセイもご隠居さんになりました。

湯川秀樹,梅棹忠夫の対談書「人間にとって科学とはなにか」中公新書、1967年、を覚えている人はもう老人です。同名(「何」が当時はひらがなだった)の書を思い出して感慨にふけった。 1.湯川の時代は科学が輝いていた。科学に楽観していた。それから、はや、43年。光陰矢のごとし。時代のあまりの変化に、ただ、おろおろするばかり。 2.…
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ぶれ球はなぜ起こるか。流体力学のお勉強。(その19)

(その18)ではレイノルズ数が 15,000 のときの気流可視化写真を示した。つぎに、レイノルズ数が 30,000 の時の写真を示そう。(実際のシュートは 10**5 のオーだのレイノルズ数になる。) この写真から何を読むか。 1.剥離点(線)が後流にうつっている。流れの勢いが増したので、剥離点(線)が後ろに流されているのだ…
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ぶれ球はなぜ起こるか。流体力学のお勉強。(その18)

流体力学のお勉強。(その4) で気流を可視化した写真を示した。もうすこしいい写真が見つかったので、それを見ながら説明しよう。 この写真は、レイノルズ数が 15,000 の時の写真だ。サッカーのボールはシュートのとき、レイノルズ数が 10**5 のオーダーで飛んでいるので、この写真からは正確なことはいえないが、定性的なことはいえる。…
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池内了「科学の落し穴」を読む。常識的な、あまりに常識的な。

池内了「科学の落し穴-ウソではないがホントでもない」晶文社、2009年 を読む。ひとことで感想を述べるなら、「常識的な、あまりに常識的な」本、と言えるだろうか。 あるいは、世の中をすこしシニカルにみるならば、この本が常識的に見えるのは、世の中があまりに非常識なせいだろうか。こんな常識的なことをわざわざ声を高くして言わなければならな…
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宇宙エレベータ。物理学を知らない人は、のん気だね。

昨日、NHKで宇宙エレベータの競技会のことが放映されていた。調べてみたら、社団法人宇宙エレベーター協会なるものがあるそうな。どんなのん気な父さんが運営しているのだろうか。 10年ぐらい前だろうか。定点飛行船を日本の上空に浮かべて電波中継基地とする案があった。それが、いつのまにかに消えた。今回の宇宙エレベータも同じ。大気の運動を考え…
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現代宇宙論のお勉強(3) 宇宙の歴史

ビッグバン宇宙モデルによると、宇宙のこれまでの歴史は添付の図のようになっているそうです。 最後の重大イベントは、光子の脱結合により、光が直進できるようになり(宇宙の晴れ上がり)、その残光が宇宙マイクロ波背景放射となって、現在のわらわれに降り注いでいるんだそうです。これが、例の、2,725 K という温度です。 …
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現代宇宙論のお勉強(2) 精度の高い観測値と精度の低い観測値。

COBE衛星による宇宙マイクロ波背景放射の観測値は T0 = 2.725 plus-minus 0.001 (K) とのこと。4桁の精度で観測されている。 また、このスペクトルは、ほぼ完全に黒体放射のスペクトル(プランク分布)に一致している、という。(誤差の範囲は、描く曲線の太さ以下とのこと。) これが、ビッグバ…
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新幹線先頭車両形状と境界層剥離。流体力学のお勉強。(その14)

新幹線の先頭車両の形状は,空気抵抗の側面からは,とんがっていれば良い,というものではない。 亜音速領域のながれと超音速領域のながれの特性の基本的な違いをしっかりわきまえよう。 亜音速領域を走行する新幹線の先頭部に対する空気抵抗は,圧力抵抗と摩擦抵抗に分けられる。 圧力抵抗は,流れの側からいうと,圧力勾配が負 dp/dx…
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ベルヌーイの定理の誤解。流体力学のお勉強。(その13)

よく「飛行機はなぜ飛べるか」とか「野球のボールはなぜ曲がるか」という議論でベルヌーイの定理が引用されるが,誤解している人がおおい。ここで正そう。 ベルヌーイの定理の式は,たとえば,     1/2 * row * v^2 + p = const. と書かれる。そこで,右辺が一定だから、速度v が早くなると圧力p が下が…
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メキシコ湾の原油流出事故に思う (2)シールの難しさ。

メキシコ湾の原油流出事故に思う http://44579446.at.webry.info/201007/article_73.html に続いて考えたことを記す。 圧力の高い流体を外から密閉することは至難であるということ。 水漏れ対策を経験した人がいるだろうか。水漏れ部分に外から密閉しようとしてもすぐに水が漏れてくる。…
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CFDの常識と気候シミュレーションの非常識(2)-ナビエ・ストークス方程式の非線形性

以前,流体に関する基礎方程式であるナビエ・ストークス方程式を解くことの難しさについて論じた。 http://44579446.at.webry.info/200710/article_10.html 具体的な例を一つ提示しよう。 ナビエ・ストークス方程式を変形し,大気の循環を表すモデルを Edward Lorenz が1963…
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物理学会の思考停止。粗雑化,低脳化,無責任化。

日本物理学会誌の2010年4月号を読んだ。知性あるべき学会誌の痴愚化に唖然とした。 地球温暖化に関する槌田敦-阿部修治の記事のことである。 科学の活動の場であるはずの学会誌が罵倒の場となっている。おまけに編集部は無責任にもそれを放置している。知性どころか理性が放棄されている。こんなことなら,物理学会は(物理学者は),事業仕分けで…
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IPCCの論理は気温計測値の外挿ではない。-地球温暖化の論理

東京、富士山、潮岬の気温の変化を見てきた。(厳密には、「月平均気温」の変化。「月平均気温」は毎正時の気温計測値ということになっている。) それでは、IPCCはこれらの気温上昇をどの様に見ているのか。IPCCの報告書では、気温上昇データは将来予想には使われていない。将来予想は、あくまで、コンピュータによるシミュレーション…
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