テーマ:ギリシャ

ギリシャ語(51) ギリシャ語とラテン語(5)

アオリスト ギリシア語のアオリストa6ristos(khr6nos)は,否定辞のaと,「境界をきめる,限る」の完了受動分詞形との合成語であり,「限定されない,限りない(時)」の意味である。 この名称がそのまま近代に伝えられたのは,この時制がラテン語に欠けていたからである。既述のように,ラテン語「いう」の完了形,「統治…
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ギリシャ語(50) ギリシャ語とラテン語(4)

アスペクト ゲルマン系の言語である現在の英語,ドイツ語は,時制として現在と過去という2っの語幹の区別をもっているが,このほかに,現在完了という複合時制があって,単純な過去とは違った,経験などの表現に使われている。そうした意味では,ギリシア語やラテン語は,ひとつの行為がいつ行なわれるのかという時間のほかに,その行…
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ギリシャ語(49) ギリシャ語とラテン語(3)

時制 時制(ラテン語tempus「時間」,英語tenseはフランス語tempsと同源)はやや複雑である。基本的には現在-不完了(または未完了)-未来と,完了-過去完了-未来完了の2系列のほかに,ギリシア語はアオリストとよばれる不限定過去をもっている。これらの時制を区別するために,英語のkeep_kept,ドイツ語のha…
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ギリシャ語(48) ギリシャ語とラテン語(2)

人称 人称(ラテン語persona,英語personをあらわすpr6sδponは,本来は「顔」の意味で,さらにいえば, これは「(相手の人の)眼に対する(もの)」である。またラテン語persona「(役者の)面,役割」はエトノレリア経由の言葉を借用したとする説が有力である。人称は近代の諾言語と同じで,1人称は会話…
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ギリシャ語(47) ギリシャ語とラテン語(1)

ギリシア語とラテン語の動詞 動詞は,一般に名詞あるいは代名詞によって示される文の主題について「述べる語」(ギリシア語,ラテン語verbum,英語verb)である。動詞は名詞に劣らず屈折に富んでいる。近代ヨーロッパの印欧語系の諸言語にも,人称変化や時制による語幹の交替など,屈折的要素は生きている。しかし一方では組…
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ギリシャ語(45) アスペクトについて(16)

これまでにのべてきたことから,アスペクトは時間とは無関係ではない、ということがはつきりするだろう。 そうであれば、まえに強調してあるアスペクトとテンスとの区別だては、このことによってぶちこわされるのではないかと,読者はうたがわしく思うかもしれない。アスペクトもテンスもともに時間とかかわっているのだが、しかしそのかか…
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ギリシャ語(44) アスペクトについて(15)

これまでは,主として意味論的な用語をもちいて,アスペクトを紹介してきた。 ブスペクトの形式的な表現についてはふれずにおいて,場面の内部構造に言及した。 ここでかんたんにテンスと比較しておくことは,有益なことだろう。時間の関係づ けtime reference(絶対的な,あるいは相対的な)という意味論的な概念…
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ギリシャ語(43) アスペクトについて(14)

アスペクトを論じるさい,ぜひ理解しておかなければならないことがある。 それは,完結性perfectivityと不完結性imperfectivityとのちがいは,かならずしも場面のあいだの,客観的なちがいでもないし,また話し手によって客観的なものとしてさしだされているもののあいだのちがいでもない,ということである。お…
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ギリシャ語(42) アスペクトについて(13)

 アスペクトについて つづき 英語  John was reading when I entered. それぞれの文において,最初の動詞はある出来事eventの背景をさしだしていて,出来事そのものは第二の動詞によってみちびかれていて第二の動詞は場面(ここでは,私が部屋にはいること)をまるごとさしだしていて、そ…
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ギリシャ語(41) アスペクトについて(12)

Bernard Comrie, Aspect 続 アスペクトはこれとはまったくことなる。フランス語のil lisaitとil lutとのちがい,英語のhe was readingとhe readとのちがいは,テンスのちがいではない。なぜなら,どちらのばあいでも,テンスは絶対的な過去であるから。そういう意味で,われわれは…
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ギリシャ語(40) アスペクトについて(11)

テンスの議論をすこし振り返ってみよう。 このように,テンスとアスペクトが用語のうえでも概念のうえでも混乱しているので,あまりききなれない`アスペクト'という用語の検討にはいるまえに,よくききなれている“テンス”という用語の意味をここではっきりさせておくほうがいいと思う。テンスは,さしだされた場面Situatio…
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ギリシャ語(39) アスペクトについて(10)

Bernard Comrieの議論の続き。 おなじように,ロマンス諸語においても,たとえばフランス語のil lutとil lisaitとの,スペイン語のleyoと(el) leiaとの,イタリア語のlesseとleggevaとのちがいは,アスペクトのそれである。ただし,伝統的な用語法では,インパーフェクトImper…
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ギリシャ語(38) アスペクトについて(9)

Comrie 続き。 ロシア語やそのほかのスラブ諸語をまなんでいる人は,完結相(完了体)Perfectiveと不完結相(不完了体)Imperfectiveとを区別することになれている。たとえば,on procital(Pfv.)とon cital(Ipfv.)とは,両方とも`he read(彼はよんだ)'と英語に訳…
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ギリシャ語(37) アスペクトについて(8)

アスペクトの定義に関する議論にさかのぼってみよう。Comrie の議論である。 0.1.アスペクトの定義 動詞のカテゴリにかんする用語のなかでも,テンスtense(時制)やムードmood(叙法)にくらべて,`アスペクトaspect(相)'という用語は,言語学をまなんでいる,おおかたの学生にとってさえ,なじみがうすいよ…
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ギリシャ語(36) アスペクトについて(7)

中国語のアスペクトに関するコムリエの議論。 A.2.5.標準中国語 中国語には,動詞にくっつく接尾辞がたくさんあって,それらがアスペクト的な価値,あるいはアスペクト的な価値と時間的な価値との組みあわせをいいあらわしている。たとえば,進行相的な -zhe(着),完結相的な -le(了)。後者の -leにおいては,完…
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ギリシャ語(35) アスペクトについて(6)

スペイン語についてはなんと言っているか。 A.2.3.2.スペイン語 スペイン語にも,文章フランス語とおなじような,形式的な区別だてがある。単純過去は,フランス語の定過去に相応していて,たとえば escribi ‘I wrote (私はかいた)'。そして,パーフェクトは,たとえば he escrito ‘I have…
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ギリシャ語(34) アスペクトについて(5)

Bernard Comrieのアスペクトの議論の続き。フランス語について。 A.2.3.1.フランス語 文章フランス語では,過去テンスは形式的に,定過去とインパーフェクトとパーフェクトとの,三分割の区別だてを採用している。定過去は完結相の意味をもっていて,たとえば j’ecrivis ‘I wrote (私はかいた)…
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ギリシャ語(33) アスペクトについて(4)

Comrie の議論の続き。 ブルガリア語のアスペクトについてはどうであろうか。 A.2.2.2.ブルガリア語 ブルガリア語のアスペクトの体系は,ロシア語にくらべて,かなり複雑である。完結相は完結相の意味をもっていて,不完結相は不完結相の意味をもっている。あるいは,完結相と不完結相とのあいだの意味的な対立において中…
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ギリシャ語(32) アスペクトについて(3)

ロシア語のアスペクトについて、Bernard Comrie はなんといっているか。 A.2.2.1.ロシア語 ロシア語では,完結相と不完結相とのあいだにアスペクト的な対立がある。一般的にいって,単純動詞は不完結相である(たとえば, писать 'write' (書く))。接頭辞をつけて,単純動詞から派生してきた…
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ギリシャ語(31) アスペクトについて(2)

英語のアスペクトについて、Bernard Comrie はなんと言っているか。 A.2.1.英語 英語には,動詞の体系の全体にひろがっている,ふたつの,アスペクトの対立がある。つまり,進行相( be 動詞十動詞の -ingの形式)と非進行相との,バーフェクト(動詞の have + 過去分詞)と非パーフェクトとの対立で…
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ギリシャ語(30) アスペクトについて(1)

ギリシア語のアスペクト(相)について、Bernard Comrie の議論を見てみよう。 A.2.4.1.古代ギリシア語 古代ギリシア語は,パーフェクト(たとえば leluka ‘I have loosed (私はすでにほどいている)'と非パーフェクトとのあいだの対立のほかに,非パーフェクトの形式の内部にアオリス…
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ギリシャ語(29) 日本語文法との比較(2)

日本語文法における、「叙法」 の概念はどうなっているのか。 叙法について日本語文法の本をひっくり返しても説明はない。その代わり、モダリティ(法性)について説明がある。モダリティとは、 井上優「日本語の特性」、中島平三編『言語の事典』朝倉書店2005。 によると、 (1)話し手の判断様式(真…
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ギリシャ語(28) 日本語文法との比較

日本語文法における、「態」、「時制」、「アスペクト」、「叙法」 を考えてみよう。 インド・ヨーロッパ語族を主対象とした言語学の概念をそのまま日本語に適用することには、当然、無理がある。 しかし、時制、態、アスペクト等の概念が日本語ではどう適用されているかみるのも、それぞれの言語を考える上で参考になる。 …
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ギリシャ語(27) あいさつ

ギリシャ語のあいさつはどのように言うのでしょうか。 - Καλημέρα, Ελένη. - Good morning, Elena! - Καλημέρα, Γιώργο. - Good morning, George! - Καλησπέρα, Ελ&#…
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