書評。吉川節子「印象派の誕生」。マネと印象派についていろいろと教えてくれる。

吉川節子「印象派の誕生」中公新書、2010年。おちついた書きぶりで、印象派に関する新しい知見を教えてくれる。楽しい本。またヨーロッパに行きたくなった。美術の深さを思い知らされた。良書である。

マネとモネ。似た名前で、以前は区別もつかなかった。フランスでも混乱していた時代があったそうな。楽しい話だ。

マネ。お金のマネーじゃない。マネについて本格的な評伝を読んだのはこれが始めて。こんなに、社会派だったとは知らなかった。近代人だったのですね。当方は、’光の印象派’との認識しかなく、本書を読んで、新しい目を開いた。

マネ。明るい絵画を描いているようだが、その裏の彼の回りの生活は、手放しではなかった。「幸せな家庭は一様だが、不孝な家庭は千差万別」。そう、それが現実の社会なのだ。

マネ。近代社会の裏を描いた画家。知らなかった。当方の不勉強を恥じる。

マネ。絵画の中にいろいろと仕掛けを書き込む。解読が楽しい。画家という商売は一筋縄ではないのですね。絵画を見る目が変わった。

とにかく、面白く、目を開かせてくれる本です。絵画の世界にはまり込みそうです。

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