古在由秀「天文学講話」を読む。太陽系・位置天文学もまだまだ不思議がいっぱい

古在由秀「天文学講話-太陽系天体の動きを追って」丸善ライブラリー、1997年を読む。古在先生だから、当然、位置天文学。先生は、地球の形が西洋梨の形をしていることをはじめて発見された。人工衛星を天文学に利用するパイオニアだ。

本書には太陽系の惑星、小惑星の軌道についての謎がちりばめられている。ニュートン力学で軌道は決められるが、なぜそうなっているのかという疑問には依然として答えられていない。学問とは、一つの問題を解決すると、さらに新しい問題がいくつも出てくる。そんな例が太陽系天文学にも表れている。

「海王星と冥王星が衝突しないのは、この二つの惑星の公転周期の間に特別な関係が成り立っているからです。」(p.61)

「不思議なことに、公転周期の比が、1対2、2対3、3対4に近いペアの小惑星や衛星は太陽系の中に沢山存在しています」(p.67)

「三天体が正三角形の頂点にあるというのはまったく特別な状態で、しかもこのときは三体問題が解けるのです。この特別な状態に近い、天然の小惑星た太陽系に存在していると言うことも不思議です。」(p.80)

まだまだ、古典力学の研究テーマは沢山ありそうです。

(さすがの古在先生も、GPSの時代までは追えなかったようです。それだけ、科学・技術の進歩のスピードが速いのでしょうか。)

結論。太陽系の惑星・衛星の運動に関する基礎知識を教えてくれる本書は、ながく基本書籍として広く読まれることでしょう。

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