リニアはエコではない(再説)。物理学の基本にかえろう。

ある重量の物質をある距離動かすとそれだけ「仕事」をすることになる。それ以上でもそれ以下でもない。あたりl前の物理の定理。

したがって、従来の列車だろうが、自動車だろうが、船だろうが、飛行機だろうが、「仕事」は全く同じ。違うのは、効率だけ。逆に言うと、どれだけ無駄なエネルギーとつかっているか、が問題になる。

無駄なエナルギーの代表が抵抗。抵抗には、空気抵抗や摩擦抵抗が含まれる。また、発熱も効率を低下させる。

先ず、空気抵抗を考えよう。形状が同じなら、空気抵抗のうち、圧力抵抗は次の式で表される。
D=CD*(1/2)row*V**2
抵抗係数 CD については、車両なら、流線型に近い形にしているのが普通だから、同じような数字になる。したがって、抵抗は動圧(1/2)row*V**2に比例する。地上を走行するばあいには、空気密度rowはほぼ一定だから、結局、抵抗D は速度の2乗に比例する。

要するに、空気抵抗(圧力抵抗)を少なくするには、低速で走行するのが良い。(自動車は80 km/h ぐらいが一番燃費が良い、と言われるのは、このため。) 500 km/h で走行するのは、250 km/h で走行するより、空気抵抗が4倍になっている。それだけ無駄が多い。

空気抵抗のもう一つの要素である摩擦抵抗は、速度が増えるにつれて、係数としては減少する。減少の具合は、速度の逆数の平方根に比例する。すなわち、
CF=a/root(V)
である。しかし、摩擦抵抗そのものは、速度の2乗に比例する。
D(friction)=CF*(1/2)row*V**2
しかし、摩擦抵抗係数が速度の平方根の逆数に比例するといっても、その効果は小さい。速度V に250 kn/h と500 km/h を入れてみても、root(250/500) = 0.70 であるが、速度が4倍となるので、抵抗は 2.8 倍となる。

要するに、速度が大きくなればなるほど、地上走行をするかぎり、空気抵抗に打ち勝つためのムダが速度の2乗で増えていき効率が悪くなるのである。


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リニアはエコではない。膨大な電気を食うリニアは滅びるのみ。
http://44579446.at.webry.info/201007/article_122.html

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