ギリシャ語(56) ギリシャ語とラテン語(10)



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時制,態に続いて動詞が担う範曉として「法」がある。これに対するギリシアの文法家の用語は「曲げ」で,これに5種類を区別している。
それはまず「直説法」で,これはアオリストと同じ「境界をきめる,限る」にもとづく形容詞・(英語indicative)である。このラテン語は動詞「指摘する」に関係するが,さらにギリシア語に近い「境界をしるす,限る」)という用語もみられる。つぎは「命令法」で,これは「命令する」に由来し,ラテン語も「命令する」にもとづくimperatus(英語imperative)である。動詞「願う」に関係する3つめの「願望法(または希求法)」はラテン語には欠けているが,ラテン語の訳語は選ぶ,願う」から派生したoptatvus(英語optative)である。第4は「接続法」
である。これは動詞「下に並べる,従属させる」と関係し,ラテン語は「ともに結ぶ,ひとつにする」にもとづくconjuctusである。英語のsubjunctiveという用語は,フランス語からの借用で,このラテン語はドイツ語のKonjunktivに生きている。最後に「不定法」がある。これは「並べて示す,示唆する」という動詞の受動分詞形に否定辞がついた形で,原意は「なにも付帯的なものが示されていない」ということになる。ラテン語はinfinitus「不定の」で,これが英語infinitiveに現在もそのまま使われている。

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