原発の問題は設計。隠蔽体質とは別。本質を見よ。

今日、東京電力が発表したところによると、福島第一原子力発電所4号機において、下記の事故がおきた。
(1)1998年2月22日 午前11時8分から11時58分。
(2)全137本の制御棒のうち、34本が、1ノッチ分引き抜けた。
要するに、なんどもなんども制御棒が抜け落ちているのだ。擾乱が起きたら、安定な方向に進むのは、物理学・工学の基本。当然、重力の影響で、制御棒は抜ける方向に落ちる。信じられないアホな設計になっている。
確かに、制御棒の下部のCRDに15センチ感覚で溝が掘られていて、ツメがその溝に入って段階的に抜けるような構造(設計)になっているのだろう。少しは考えている。
しかし、予想しないことはいくらでも起きる。溝にツメが入らない可能性もあるし、そもそもツメが働かない可能性もある。そんなときにどうするのか。フェール・セイフの考えがちっとも入っていない。こんな重大事故を引き起こす可能性のある部分に、二重、三重の安全機構を設けていないことは、原発を軽視していることにほかならない。あきれた話だ。
こんないい加減な設計をしていて、「原発は安全だ」という技術者はいない。失格一級建築士の耐震偽装より、よっぽど程度は低いし、悪辣きわまる倫理観だ。
何度でも言う。欠陥原発は、さっさと消えろ!電力会社は直ちに原発を運転停止せよ。

東電の原発の設計不良のデータをしっかり確認しておこう。
(a) 1996年6月10日 柏崎刈羽6号機。205本の制御棒のうち、4本が脱落(200ステップのうち128ステップ)。
(b) 1998年2月22日 福島第一4号機。137本のうち34本が脱落。(15センチ脱落)
(c) 1991年11月18日 福島第一2号機。制御棒全数を引き抜いていたのに、5本が予想外に挿入状態になってしまった。
(d) 2005年4月16日 柏崎刈羽3号機。17本の制御棒が制御不能になった。
(e) 2005年5月24日 福島第一2号機。午後8時19分に4本の制御棒が異常運動をした。その後、8時24分に別の4本の制御棒が異常運動をした。

東京電力にして、このありさま。ああ、怖い。ああ、怖い。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu07_j/images/070330f.pdf

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