所澤秀樹「鉄道地図は謎だらけ」を読む。マニアとは根気のある人種ですね。文章力も必要。

所澤秀樹「鉄道地図は謎だらけ」光文社新書、2008年を読む。楽しい読み物。マニアの世界は、外から見ていると面白いが、本人はさぞかし大変だったろうに。それが苦労と思わないところがマニアのマニアたる所以か。

とにかくこの本は面白い。まさに重箱の隅に偉大なる真実が隠されているのだ。論理がなくてはこのような筋を通すことは出来ない。また、読者を放さないためにも、文章力が必要で、この著者にはこれがある。鉄道マニアならずとも、いちどは手にとってもおかしくない出来になっている。

歴史書的な深みにかける、というなかれ。本書は歴史書ではないのだから。しかし、本格的な歴史書への導きにはなっている。私鉄の歴史はまさに権益獲得の闇討ち商売。そんな暗闘の歴史を垣間見させてくれるのが本書。権謀術策の詳細が知りたければ、歴史書を読めばよい。

そう、現代とは歴史の産物なのだ。現代が合理的に出来ていないのは、人間が合理的ではないから。そんな人間の性(さが)を思い起こさせるエッセーである。

鉄道好きにすすめる一書。

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