ペンローズの本を翻訳出版する勇気ある出版社はないのか?
Roger Penrose, The Road to Reality: A Complete Guide to the Laws of the Universe (2004, Vintage Books) というすばらしい本がある。現代最高の知性が一般向きに、物理学からみた世界について丁寧に説明した本。丁寧すぎて、大部になってしまった。1100ページ。数式あり。数式なしでは記述が不正確・冗長になるからだ。
この本が、いつまでたっても翻訳出版されない。これを売りに出す勇気ある出版社が日本にいないのだ。
なんという、勇気のなさ。なんという、知性のなさ。なんという、見識のなさ。
内容は、もちろん、難しい。当然だ。しかし、この本は一般向けに書かれた本。もちろん、物理学者が読んでも100パーセント理解できる本ではない。(どんな本でも、読者が100パーセント理解できることはない。)しかし、それぞれの読者が、自分なりの読み方をすれば良いのだ。本と読者の対話、これが本の読み方だ。
多様体がこの本の土台。この基礎の上にペンローズは世界を構成している。数学的に世界を限定しているのだ。「多様体は仏様の掌だ!」と喝破したら、それはその人の世界観がペンローズと対話できたことになる。
1100ページの本は重い。ベッドで読むには手が疲れる。お腹の上に重いものが乗る。こんな本こそPDFにして、電子書籍リーダで読みたいものだ。
ともあれ、はやくこの本を翻訳出版する勇気ある出版社が出てくることを望む。それが日本の知的水準を示すことになる。
この本が、いつまでたっても翻訳出版されない。これを売りに出す勇気ある出版社が日本にいないのだ。
なんという、勇気のなさ。なんという、知性のなさ。なんという、見識のなさ。
内容は、もちろん、難しい。当然だ。しかし、この本は一般向けに書かれた本。もちろん、物理学者が読んでも100パーセント理解できる本ではない。(どんな本でも、読者が100パーセント理解できることはない。)しかし、それぞれの読者が、自分なりの読み方をすれば良いのだ。本と読者の対話、これが本の読み方だ。
多様体がこの本の土台。この基礎の上にペンローズは世界を構成している。数学的に世界を限定しているのだ。「多様体は仏様の掌だ!」と喝破したら、それはその人の世界観がペンローズと対話できたことになる。
1100ページの本は重い。ベッドで読むには手が疲れる。お腹の上に重いものが乗る。こんな本こそPDFにして、電子書籍リーダで読みたいものだ。
ともあれ、はやくこの本を翻訳出版する勇気ある出版社が出てくることを望む。それが日本の知的水準を示すことになる。
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