赤祖父俊一「正しく知る地球温暖化」を読む。大家の落ち着いた本。

赤祖父俊一「正しく知る地球温暖化-誤った地球温暖化論に惑わされないために」誠文堂新光社、2008年を読む。大家が危機に迫られて書いた非常事態宣言。もちろん、温暖化の進行を危惧しているのではなく、温暖化論者の暴走を危機的状況と捕らえている。

IPCCのいい加減さは素人にも目に余る。さすがの赤祖父先生も黙っていられなくて、この本を書いたようだ。素直にデータを検討すれば、IPCCのような独りよがりの結論は出てこないはずだ。それを一生懸命に説明しなくてはならないこの世界のレベルの低さを憂えるばかり。そればかりか、温暖化論に反対すると、魔女狩りにあうご時世になってしまった。温暖化論者の精神構造はどうなっているのだろうか。

確かに地球の気温は上昇している。「この原因の5/6は自然現象であり、人為的な炭酸ガスによるものは1/6にすぎない」、と赤祖父先生は言う。(本書では、なぜ1/6なのか、定量的な議論はまったくない。読者に不親切。)

「地球温度の上昇は1900年から始まっているもので、1945年から始まったわけではない」、とも赤祖父先生はいう。(これにはデータが付いている。しかし、説明不足。)

当方は、赤祖父先生の学問的業績を評価できるものではないが(専門が違うので)、本書における先生の説明は、正直言って、あまり良くない。学術論文ではないにしても、もっと学問的な説明を丁寧にして欲しい。すこしこの分野の文献を読んでいるものならば、本書のデータも言説も、新しさがない。先生の独自性がない。残念。

また、老人特有の、同じ事をなんどもなんども繰り返して記述しているのも気になる。もう聞き飽きた、といいたいところばかり。全180ページにしては内容が希薄。1400円は高すぎる。

本書の一番良いところは、第9章「日本はどうすれば良いか」の部分。落ち着いてエナルギーと食糧問題をしっかり考えることがより重要だと本質的なことを述べている。まったく賛成。

要するに、本書は科学書ではない。赤祖父先生の倫理観を記述した本。

ともあれ、現代で、なにが重要で、なにが2次的なことかを考えさせてくれる本。本書の内容は共有したい。

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PS (同感したところ)
「もともと温暖化問題は、英国で原子力発電所を導入しようとし、温暖化の危機を訴えて市民を納得させるために使われたようである。」(p.171)
そう、小生も同意見。温暖化問題は、原発推進派の陰謀である。

画像



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原発反対派はどこに?青森県に、またまた、原発ができる
http://44579446.at.webry.info/201012/article_20.html

槌田敦「「地球生態学」で暮らそう」を読む。熱力学を極めると、老荘の境地に入るのか。
http://44579446.at.webry.info/201011/article_6.html

あなたはツバルが水没しつつあるとまだ信じていますか。
http://44579446.at.webry.info/201009/article_6.html

南極の気温は上がっているのか(改訂版)。-地球温暖化は本当か。
http://44579446.at.webry.info/201009/article_3.html

IPCC は誰が見ても問題だらけ。見かねて、IAC が文句をつけた。冷静にデータを読もう。
http://44579446.at.webry.info/201008/article_142.html

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この記事へのコメント

2010年12月19日 09:02
文章力がすばらしい。                          僕のブログは、つまらまいことしか書いてないですけど、          良ければ見てください・・・(いきなりすいませんでした)^^

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