槌田敦「「地球生態学」で暮らそう」を読む。熱力学を極めると、老荘の境地に入るのか。

槌田敦「「地球生態学」で暮らそう」(誰も言わない環境論3)ほたる出版、2009年を読む。熱力学とエントロピー理論を極めると老荘の世界にのめりこんでいくようだ。おまけに、田んぼは耕さず、糞尿を標高の高いところに上げて、地球の資源循環を助ける。立派な話だ。

著者は物理学会や他の学会でも有名人。投稿・口頭発表を拒否されたといって、裁判に訴えているツワモノ。しかし、トンデモ本を書いているわけではない。傾聴に値する事実はいっぱい教えてくれる。だた、定量性と説得力に欠ける。独りよがりが目立つところがある。

江戸時代初期の武蔵野は荒地だった。それが、江戸が発達し、江戸住民の糞尿を武蔵野にまき、さらに鳥が糞をして、武蔵野の雑木林がひろがった。話半分でも、傾聴に値する。

ナイル川は定期的な氾濫で養分が運ばれて、農業が成り立っていたが、アスワン・ダムとアスワン・ハイ・ダムができて、氾濫がなくなり、その結果、農業が壊滅した。そのとおり。同意見。

ただし、付録で示されている、「世界平均気温と大気中のCO2濃度の変化率」の相関に関する議論(地球温暖化原因の中心的データ)は説得力がない。

ともあれ、冷静に地球、地球の生態、温暖化などと考えるのに参考となるエッセーである。

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