長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」を読む(2)。量子力学とはどういう科学なのか。

刺激されて考えたことを書いて見ます。

1.量子力学とは固有値を求める学問であって、固有ベクトルはこの学問の対象にはならないのだろうか。
水素原子を対象にした方程式は、そのエネルギー・レベルが計算されるだけで、電子の軌道を決定することには関心がない。一方、古典力学が、太陽系惑星の運動を対象としたとき、惑星の軌道の詳細(例えば近日点の移動)が対象となる。同じ物理学の中でも目的が異なるのだろうか。そういえば、統計力学や熱力学は、個々の分子の運動は対象としない。

2.量子論を確率過程としてとらえたとき、これは現象論にとどまるのではないか。データ処理の学問にとどまり、「力学」となっていない。「力学」とは、ニュートンの第l2法則のように、質量が二つあった場合、お互いに働く力が逆二条則に従う、と仮定すること。または、一般相対性理論でいうように、「場」が「質量」によってどのように歪曲しているのかと記述すること。このような「メカニズム」は確率過程論からは出てこない。

3.保江邦夫氏は量子論の領域で最小作用の原理を定式化したそうだ。これがどのような意味を持っているのか、勉強したい。量子論で測地線の概念が出てくるのだろうか。ファインマンの経路積分との関係はどうなるのだろうか。

4.量子論と相対論は依然として水と油の関係にある。極めて本質的な問題があるように思える。重大な見落としがあるのではないか。所詮は「理論」なので、虚構を作り上げればよいのかもしれないが、人間の想像力を超えているのかもしれない。哲学的な思考も役に立つかもしれない。

5.物理学会も、例に漏れず、境界意識が強いようだ。新しい意見に対する真面目で生産的な批判がなかなか目に付かないものだ。不確定性原理や量子論の解釈について、もっと社会に(一般人に分かりやすいように)開かれた議論が展開できないものだろうか。

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長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」を読む。量子力学ファンは見逃せない革命的な本。
http://44579446.at.webry.info/201008/article_65.html

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