保江邦夫「量子の道草」を読む。保江クンも自伝を書く歳になったかぁ。

保江邦夫「量子の道草-方程式のある風景」(増補版) 日本評論社、2009年を読む。量子論の確率論的基礎付けに関する基本的な書籍だろう。

読みはじめて、第一に感じたことは、保江クンも年をとったなぁ、ということ。堕落したものだ。

アウトバーンを190キロで飛ばして、天啓を受けた、とおっしゃる。UFOが乗りうつった、といわないところが、残念。宇宙まで飛んでいった、とか、いっそのこと、高速で走らせたものだから、前の赤信号が青く見えた(青方変移)、とでも言ってくれれば、カワイイのだが。

ともあれ、難しい確率過程論の数式を、B5版の小冊子にズラズラ並べるのだから、恐れ入る。この数式に、このタイトルをつけて、文芸書コーナに並べようとするのだから、なかなかの度胸。そう、度胸がなければ、フォワードはつとまらない。

方程式の美とはなにか。簡単であれば良いというのでもあるまい。レオナルドの絵はすべて手が込んでいる。ピカソの天才は、時に直線的・平面的だが、計算されつくした画面であることは変わらない。

要するに、この本で言いたかったことは、「天啓」ということか。俗人が、「ひらめき」といっていること。

「ともかく籠もっていてはだめで、あちこちに出かけ、さまざまな人に出会い、特定の分野にこもっていてはいけない。食わず嫌いをせず、さまざまな理論を学び、目にして、実際に考え続ける。その繰り返しだと思います」(p.221)

なんと、まあ、聖人君子になられたことよ、保江センセー。
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック