長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」語録(1)量子的粒子の運動は滑らかでない。

長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」からの語録です。

もし電子の運動が滑らかならば、ニュートン力学が使えるはずです。ところが量子的粒子の運動をニュートン力学を使って計算すると実験と合わない、矛盾する。
さて、それならば「量子的粒子の運動は滑らか」という前提を疑って、「量子的粒子の運動は滑らかでない」と考えて良いのではないか。
だから、発想を転換して、「量子的粒子の運動はなめらかではない」としてみよう。これを大前提としてあたらしい「量子的粒子の運動の理論」を創ってみよう。(p.37)

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「古典力学」
古典力学の力学層:速度の微分に質量をかけたものは力に等しい。
古典力学の道筋層:速度は道筋方程式を定める。道筋方程式を解くと運動の道筋が分かる。

「ノイズのある運動の力学」(量子的粒子の力学)
力学層:運動方程式がある。運動方程式は確率過程を定める。確率過程からトレンドが分かる。
道筋層:度連度は道筋方程式を定める。道筋方程式を解くと運動の道筋が分かる。 (p.79)

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二つのスリットの縞模様の実験を行ったのは外村彰(日立研究所)です。
外村は旧来の量子力学の解釈に従って、これを電子の波動現象でと考えているようですが、そらは違います。
外村の実験は、縞模様が一個の電子の波動現象ではなくて、多数の電子の純粋に統計的な減少であることを示しています。
つまり、ノイズのある運動の力学が成り立つ(正しい)ことが実験で示されたわけです。(p.90)

(引用者感想)そうです。外村に実験の解釈は、「波動」ではなく、「統計」です。少量のサンプルで表れず、多量のサンプルで表れる規則的な現象は、統計現象です。

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長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢」を読む。量子力学ファンは見逃せない革命的な本。
http://44579446.at.webry.info/201008/article_65.html

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長澤正雄「シュレーディンガーのジレンマと夢 - 確率過程と波動力学」森北出版、2003年。

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