気候計算コードはまったく未熟ー地球温暖化予測には役立たない

今回は気候計算問題が初期値問題であるのと同様に境界値問題であることを述べよう。

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例えば大気の数値シミュレーションに関し、岩崎俊樹は「岩波講座 地球惑星科学7 数値地球科学 1997年」で「数値予報は初期値もんだいである」(p.122)と述べている。彼は境界値問題であることを忘れている。重大なことだ。(「力学過程とパラメータ化すべき物理過程で構成される」(p122)とも述べているが、これでは境界値としての重要性がわからない。)
境界値問題とは何か。
1.例えば、大気大循環モデルにおいて、地表または海上の条件を与えることである。地面の温度はいくつか、湖水から蒸発する水蒸気の蒸発率はいくつか、南極大陸の氷の反射率はいくつか、火山近辺の土地の表面温度はいくらか、何が噴出しているのか等々の条件を全ての計算時刻において与えなくてはいけないのだ。今後100年の気候予測計算において、100年後の地形と、湖水河川分布と、それらの物理的な条件を誰が与えられるというのだ。そんなことはできっこない。海水面が上昇するというのなら、その条件もフィードバックしなくてはいけない。
2.先回も論じたように、空間の解像度はとても論じるに足りないほど荒い。現在、気象庁の全休大気モデルは、水平構造として、緯度4度毎、経度5度毎になっている。(下記気象庁のサイト参照)緯度4度とはどういうことか。東京の緯度が北緯35度30分ぐらいだから、北緯39度30分はどこになるか。ちょうど盛岡近辺になる。経度はどうか。東京が東経140度弱だから、東経135度弱は明石の少し西になる。要するにこんな広い間隔の物理量を一つの変数で代表させているのだ。こんなことで気候がシミュレートできるとはとても考えられない。
3.ある計算格子が受け持つ領域に湖沼海洋と陸地が混在するときはどうしているか。面積の率で配分しているのだ。いい加減なものだ。
4.また、例えば海洋からの蒸発などの物理現象はどうしているか。パラメータライゼーションと称して伝達過程を計算機に乗りやすいようにモデル化している。学問としてはわかるが、それが実用になるとはとても思われない。日本だけで、河川、湖沼、田畑、緑地、都市がどれだけあるのか。このようなものを境界条件として計算コードに組み込むことは、「神のみぞできる」である。正気の沙汰ではない。

これだけを考えても、地球温暖化の予測が科学になっていないことを示している。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/GWP/Vol1/2.html

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