ギリシャ語(55) ギリシャ語とラテン語(9)

受動態

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受動態の表現について,簡単にふれておこう。能動態ではなくて受動態で表現するとき,それは論理的にそのほうが適切であるとか,能動文の主語となるものを隠して間題となる行為とか現象にのみ注目したいとか,行為者がわからないとか,話し手が不特定の人の意見としてあることを述べたいときとか,さまざまな場合が考えられる。つまり受動態の選択は,単なる能動態の裏返しではなくて,話し手の意志なのであり,場合によってはこれを用いないですむこともありうるだろう。
ギリシア語の歴史をみると,ホメロスのころには受け身は全体的に少なく,また古典期の散文にもっとも一般的なスタイルとされると属格を用いた受動態は,まだ確立にはほど遠い状態にあった。しかし古典期になると,行為者を明示したいときには,動詞の中(受)動態と,このと属格よる表現がもっとも一般的なものになっている。
「船がアテナイ人たちによって用意されている人称・複数)」
この受動態に相当するラテン語の表現は,または奪格の組み合わせである。
これは受け身文の典型であるが,古典語の受け身表現にはいろいろの変種がある。

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