ギリシャ語(41) アスペクトについて(12)

Bernard Comrie, Aspect 続

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アスペクトはこれとはまったくことなる。フランス語のil lisaitとil lutとのちがい,英語のhe was readingとhe readとのちがいは,テンスのちがいではない。なぜなら,どちらのばあいでも,テンスは絶対的な過去であるから。そういう意味で,われわれはテンスとはことなるものとしてアスペクトをとりあつかうし,また完結相と不完結相とのあいだの対立のごとき対立をアスペクト的なものとしてとりあつかうべきであると,主張するのである。いちいちの言語の文法的な用語法では,これらをテンスとしてとりあつかう伝統があるとしても。アスペクトの一般的な定義としては,「アスペクトは場面の内的な時間構成をとらえる,さまざまなし方である」(5)という公式を,われわれは採用することにする。

Bernard Comrie, Aspect - An Introduction to the Study of Verbal Aspect and Related Problems, Cambridge University Press, 1976, 山田小枝訳, むぎ書房1988。

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