北陸電力志賀原発はなぜ危険か。設計思想がおかしい。

志賀原発の設計思想の誤りについて、再度説明する。
物理学・工学の分野に「安定・不安定」という概念がある。現在の状態から、微小な擾乱を受けたとき、元の状態に戻ろうとする作用が働くシステムを「安定」という。逆に、擾乱の方向にますます発散するばあいは、「不安定」という。
志賀原発の場合はどうか。制御棒が入った状態で、制御棒支持装置(システム)に異常が起きたときどうなるか。制御棒にはたらく重力により、制御棒が抜ける方向に力が働く。すなわち、「不安定」。
このシステムを「安定」にするにはどうするか。
1.制御棒の引き抜く方向を上方にする。すると、引き抜かれた制御棒に擾乱が与えられたら、制御棒は燃料の方向に戻り、核反応を抑える(中性子を吸収する)。
2.制御棒を下から抜く現在の設計の時はどうするか。たとえば、制御棒の下端にばねをとりつけ、問題がおきたときには、このばねが働いて、制御棒を押し込む。しかし、制御棒の移動ストロークが長すぎて、ばねは現実的ではない。
3.制御棒なしで燃料の安定状態を作り出しておく。すなわち、燃料の間隔を離しておき、その状態を安定状態とし、燃料を近づけることにより臨界状態を作り出す。たとえば、富士山のような斜面に燃料を配置し、安定状態は、裾野に燃料を置き、臨界に持っていこうとするときには、五合目、八合目、山頂と順番に燃料を押し上げていく。問題がおきたときには、ストンと燃料を放せば、自重で裾野に燃料が落ちて、お互いの間隔がひろがり、反応が止む。当然、燃料の間には黒鉛の隔壁を作っておく。
4.上記の原理が分かれば、制御棒は水平に差してもよい。あるいは、水平に近い斜め上から刺しても良い。
結論。要するに現在の原子炉の設計には、「安定」という初歩的な概念が考えられていない。こまかな技術的な問題は常に起こるので、絶対などということはありえない。素直に、初心にもどった原子炉設計が必要であろう。それも、原子炉のメルトダウン事故を起こす前に。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック